現代日本人の陥穽

東京新聞夕刊に一昨日から掲載されている対談記事が興味深い。「女性差別は伝統か」とのタイトルで8月17日付から掲載されているものだが、現代日本人が思っている常識と、古代の日本の男女関係の実際はかなりのギャップがあると指摘する。古代日本はもともと男女を区別する考えや風習がない社会であり、統治能力のある者がリーダーとなった。そうした状況に変化が生じるのは、中国の中央集権的支配制度に学んだ7世紀末以降のことという。その結果、最初から男が社会を進めたというイメージは虚偽であることを示唆する。要するに、天皇の万世一系も空想の産物であって、リアルな実態とは完全に異なるものだ。

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