沖縄を重視する日本共産党

都議会選挙が終わった翌日の「しんぶん赤旗」は早くも那覇市議選の支援依頼の記事を掲載した。日本共産党にとって那覇市を中心とする衆院沖縄1区は、現在、同党所属の唯一の小選挙区当選者を抱える「野党共闘の1丁目1番地」と位置づけられる。2014年の総選挙で赤嶺政賢がオール沖縄の候補として初勝利し、2017年と2連勝しているのが沖縄1区だ。2014年に共産党候補が小選挙区で勝利を得たのは、96年の総選挙以来、18年ぶりのことだった。もともとこの沖縄1区、小選挙区制に移行した96年から2005年までの約10年間は、公明党(当初は新進党)の白保台一が小選挙区の議席を守った因縁の選挙区である。その意味で東京都議選に引き続き、ここでも公共対決の様相は顕著だ。 もともと沖縄は1950年ごろからの日本共産党の暴力革命路線にも乗らず、米軍統治下という特殊状況のもとで人民党の瀬長亀次郎を中心に暴力に頼らない独自路線を貫いた。いまも米軍基地が多数占めるため、有権者の反米感情を利用して同党が基盤を築いた地域として知られる。那覇市議選の投開票日は今週末の7月11日。

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