「脳内日本」を開陳する低劣右派の面々

「日本が滅ぼされる」などと主張する人間を見ると、またかと思う。極端な主張、煽り立てる主張…。目的は自分に注目を向けさせ、自分で書いた本の売り上げ増を図ろうとする魂胆から生まれていることは明らかだ。「ビジネス右翼」と称される面々なので致し方ない。だが日本はそんなに簡単に亡びるものではない。過去に国家神道なるものを国家権力によって強制され、「神州日本」という妄想&幻想を掲げた低劣日本が国家破壊の危機に瀕した時代は確かにある。だがそれ以外に、国が滅びようとした例があっただろうか。なおかつその日本が、裁判官の体質によって滅びるとか、女系天皇を認めると滅びるなどという言説にいたっては、論外そのものであろう。要するに、事実に即さないという意味で、明確な「クズ本」の類にすぎない。この場合の「クズ」という表現は感情的な言葉をぶつけたものでない。ファクトを基礎にしていないという点で、クズ同然の言説という意味にほかならない。妄想に浸り、それを吹聴する。これが現代日本にあふれている現実の姿である。

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