門田隆将「産経コラム」打ち切りの意味

毎週日曜日の産経新聞に「新聞に喝!」というコラムが掲載される。数人の識者による持ち回りの連載だが、月1回のペースでこのコラムの執筆を担当してきた門田某が昨日付コラムで終了になった。本人の記述では以下のようになっている。

「『正論』欄執筆に移行するため、6年半に及んだ私の当欄は今回が最後になる」

2014年10月から門田の執筆担当は開始され、当方の計算によるとこれまで67回の連載がつづいた。うち当初の48本分と7本の月刊「正論」の掲載記事をもとに同人は2019年に『新聞という病』という新書本を産経新聞出版から発刊し、ベストセラーとなっている。だがその内容はお粗末そのもので、あまり知識のない読者を対象に“扇動”することを目的とするプロパガンダ本にすぎなかった。この書籍は「売れた」ことが自慢だったようで、「この連載がベストセラー」と銘打って文字がいつも連載記事の脇に添えられていたほどだ。それほどの売れる連載だったのに、なぜか本出版から19本で終了となった。普通なら“2匹目のドジョウ”を狙って、連載を続けて、第2弾の書籍を発刊するのが通例なはずである。

以下は“公開情報”から優に推測できることだが、昨年11月の米大統領選で同人がフェイクニュースを垂れ流し続けたツケでしかない。トランプ前大統領は選挙で負けたにもかかわらず、勝ったかのように延々と同人はトランプ擁護をつづけ、産経新聞の良識ある編集者たちからもクレームがあがったことが容易に推測できる。

新潮社出身の門田はこれまで、多くの大手出版社から自著を出版してきたが、最近は産経新聞出版に頼るケースが増えていた。だがその版元の新聞社からも疑念を持たれ始めた兆候と見られている。

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