産経紙面のちぐはぐさ

本日付産経新聞の5面に「論説委員兼政治部編集委員」のコラムが掲載されている。その中で、日本の共産主義者をリベラルと同義に位置づけ、「迫り来るリベラル全体主義」などと書き飛ばしているが、粗雑なこと極まりない。なぜながら共産主義はリベラルではないからだ。一方で同じページには、立憲民主と共産党に関する大きな記事が掲載されている。この記事では、共産側が候補一本化と引き換えに次期衆院選での連合政権樹立の公約を求めるものの、立憲側が容認しない状況を報じている。立憲幹部の話として、「衆院選で『共産党政権でいいのか』が争点になれば勝てるわけがない」とのコメントは象徴的な話だ。記事では、共産党と立憲民主の協調がうまくいかない内容を伝えながら、同じページのコラムでは、両者が一致して日本を全体主義に導くかのように煽る。このバラバラ感はいかにも産経らしい。というよりも、コラムの執筆態度が粗雑なだけであろう。

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