元旦の新聞

2021年の元旦号で特徴的なのは、中国の脅威に関する1面記事が相次いだことだ。毎日新聞は1面トップで「中国『闇』ワクチン流入」の超弩級スクープを掲載。日本でだれもが名前を知るような著名な経営者など日本の富裕層が11月からひそかに中国が開発したコロナワクチンを打ち始めた事実を取り上げている。経営者からすると、会社のトップがコロナに感染すると大きな企業ダメージにつながるとの懸念があることにつけこまれた格好で、中国側は、日本が現在欧米と契約しているコロナワクチンが効かないなどの事態に際し、「参入」を容易にするための土台づくりの意図があるという。一方、読売新聞は「中国『千人計画』に日本人」の記事を1面トップにした。記事によると、同計画に参加した日本人研究者44人を確認できたという。だが記事をよく読むと、その中で日本学術会議の現役会員は入っていないようで、元会員などが数人いる程度という。産経新聞は産経らしい切り口。1面トップは「民主主義が消えてゆく」の大見出し。さらに論説委員長の主張は、「中国共産党をもう助けるな」。過去に日本は2度にわたり中国共産党を助けたと憤っているが、これは中国共産党というよりも、中国、あるいは中国の人民という意図だったと思う。それを「中国共産党」と矮小化してすり替えて批判するのは、いかのも産経的なタメにする手法と感じた。本年もよろしくお願い申し上げます。

コロナで変わる世界:水面下で出回る中国ワクチン 富裕層から永田町へ? 狙われる日本市場 – 毎日新聞 (mainichi.jp)

https://www.yomiuri.co.jp/politics/20201231-OYT1T50192/

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