カテゴリー ‘空手’ のアーカイブ
徒然なるままに

日本文化と中国文化の融合

7月開催の東京オリンピックにおいて初めて正式種目となった空手は、琉球発祥の武術である。ただしもともとの影響は中国と日本からもたらされた。中国・福建省から伝わった武術と、日本の剣術・柔術などの武術が沖縄の地で融合し、独自に土着化したものとい ...

森叩きだけでは前に進まない

森元首相への批判がかまびすしい。「辞めろ」コールも同様だ。私はネット上ではごく少数派に見える東京オリンピック実施派の側だが、仮に元首相を辞めさせたとして、では代わりはいるのかという疑問には「辞めろ」コールは何も答えない。考えてもいない。今 ...

オリンピックのみの最小開催を

このコラムですでに書いているように私が今回の東京五輪の開催にこだわるのは自分が取材してきた空手が初めて正式種目となり、その競技で金メダルを目標に稽古してきた選手たちの姿にまがりなりにも接してきているからだ。真剣勝負の競技は、人びとの心にさ ...

空手雑感 40 松村宗昆の連載小説が終了

琉球新報で新聞小説として連載されていた「宗棍」が10月31日付の紙面で終了した。213回の連載回数だった。筆者は空手の実践家でも知られ、警察小説で有名な今野敏氏で、これまでも船越義珍、喜屋武朝徳、本部朝基など多くの著名な過去の沖縄空手家を ...

空手雑感 39 空手組織はなぜ分裂するか

極真空手をはじめとする日本の多くの空手組織は分裂することを通例としてきた。例外は極めて珍しい。なぜなのか。空手の関係の取材を多少続けてきた私の現時点における結論ははっきりしている。日本の場合、空手指導者は空手を教えるだけでなく、経営者を兼 ...

空手雑感 38 喜屋武朝徳の死から75年

本日は1945年、沖縄空手界の重鎮であった喜屋武朝徳(きゃん・ちょうとく)が石川収容所内で死去してから75年の節となる。3~6月の沖縄地上戦によって直接戦死したわけではなかったが、この戦争がなければ亡くなることはなかったと思われてならない ...