日共「科学的社会主義」の的外れ

日本共産党がしばしば教義的な解説を行う際に、「科学的社会主義」なる用語を使うことがある。私の理解で平たくいえば、正しい社会主義は必ず世界に広がっていく歴史的普遍性を持っている、つまり科学的な法則であるといった感じだろうか。だが現実はまったく異なる。一時期は世界の3分の1を占めたとされる社会主義国は、その後崩壊・縮小を余儀なくされ、いまや見る影もないくらいだ。科学的な法則であれば、もっと飛躍的に広がるか、あるいはさらに進化し、定着していったはずである。要するに八百屋で、品物と違う内容の札をつけて売っているようなものだろう。そのような行為を世間では「羊頭狗肉」、あるいは「詐欺」と呼ぶ。

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