デマだらけの日本学術会議関連情報

菅新政権が行った日本学術会議の任官拒否問題が後を引いている。本日付の東京新聞は、ある自民党議員がこの組織が中国の「千人計画に積極的に協力している」とブログで書いたものの、最近になってこっそり「間接的に協力しているように映ります」と書き換えたことを取り上げている。千人計画は中国の国家プロジェクトの一つだが、中国の軍事増強に日本人が協力しているといった話が盛んに流された。真実は、個々に千人計画に協力している少数の学者がいることは事実だが、日本学術会議が組織として千人計画に協力している事実は見当たらない。「ない」ことを「ある」といい、特定の方向に世論を向かわせようとする意図は、何も政治家だけとは限らない。メディアに関わる人間にもそうした傾向が顕著に見られる。

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