第3代会長「受諾」60周年

創価学会の池田名誉会長が第3代会長に就任して60周年の5月を迎える。その中で、会長就任への再三再四の要請に対し、受諾やむなしと決意した日が60年前の本日とされる。当時32歳の池田総務は、3年前に行われた参院補選の責任者として刑事裁判を抱えており、結果次第では教団に重大な影響を与えかねない微妙な立ち位置にあった。それでも戸田第2代会長が手塩に育てた稀有の後継者は、池田総務以外にいなかった。この日、会長就任を決断する。 私事だが、最近は武術的観点でものごとを考える機会が増えた。勝負のときに一歩引いたまま様子を見ながら慎重に安全運転方式で戦うのか、あるいは大きな危険性を覚悟しながら勇気をもって前に踏み込んで戦うのか。武術的には、後者が正解とされる。 勝機は待っているだけでは巡ってこないのだ。その結果か、2年もたたずに1審で無罪判決がくだった。 検察側はその後控訴せず、判決はそのまま確定する。もしあのとき、会長就任の要請を受けないまま様子を見ながら、教団運営の指揮を事実上とるといった消極的姿勢の選択であったら、同じ結果に結びついたとは個人的にはとうてい思えない。すべてを信念に託した思い切りのよさが、逆に「狭き門」をこじ開ける奇跡的展開に結びついたと思えてならないのである。

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