本日付の産経新聞で「北側氏　政府へ苦言連発」「公明、『歯止め役』で存在感」の記事が目にとまった。公明党に関するこの種の政治記事は、表面的な現象をとらえたお手軽な記事であることが多い。この記事では、同党の北側副代表が最近、政府に対して辛口の発言を繰り返していることを時系列的に紹介し、公明党が国政選挙で票を減らしているために行っている独自路線の一環として描いている。実際そういう側面もあるのだろうが、この種の記事の特徴は、それ以上の深みは何もないことだ。同じ連立を組む与党とはいえ、もともと主義も志向も異なる別の政党だ。異なる方針があるのは当然のことで、公明党が本来もつクリーンな体質から、自民党議員の腐敗状況を批判するのは、ごく当たり前の行動ともいえよう。安易に自衛隊を海外に出すような流れに対しても、毅然とした歯止めをかけるのは当然の行動である。公明党は表面的な批判を恐れず、あくまで国民の立場にたって行動してほしい。