共産党を「民主勢力」と位置づける欺瞞

日本共産党には同党を支援する外郭団体と呼ばれるものがある。民主商工会、全日本民医連、土建団体など。特徴は多くが枕詞のように、「民主」の文字を強調することだ。これは北朝鮮が自らを朝鮮民主主義人民共和国と名乗るのと同じことで、実態をカムフラージュするために、その反対の好印象を与える用語を用いる一種のプロパガンダにほかならない。多くの国で共産主義が民主主義とはほど遠い理念と実態であることはすでに実証済みである。

こんなことを書く気になったのは、本日付のしんぶん赤旗に目を通していて、11月に行われる高知県知事選挙で、同党の県委員長が「すべての民主勢力がそろった史上初めての会議」などと語っているのを目にしたからだ。今回、野党連合が協力して、共産候補を擁立するとのことだが、立憲民主や国民民主が民主勢力と名乗るのは、名称からして自然だ。ただし、日本共産党が「民主勢力」と名乗るのは、自語相違もはなはだしい。底に隠されている実態は、民主とは名ばかりの独裁志向であり、人権や自由のない社会につながることは多くの国で示されている。

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