拉致調査を妨害した日本共産党

産経新聞が年頭からオピニオン欄で行っている「私の拉致取材 40年目の検証」と題する連載が1997年の段階に入った。拉致疑惑を最初に報じた元社会部記者の阿部雅美氏の筆によるもので、本日付で家族会の結成のくだりが描かれている。家族会はこの年の3月25日に結成され、翌26日に参院議員会館で記者会見が行われたが、会場を確保したのは当時共産党議員秘書だった兵本達吉氏だった。この日、兵本氏を雇っていた橋本敦参院議員はこの記者会見への参加を見合わせたという。結局、これらは共産党というより、兵本氏個人の活動にすぎなかったということになる。共産党は、兵本氏による調査のための出張旅費などもすぐには出さないなどの嫌がらせの行動をとったと、兵本氏は語っていた。

日本共産党は当時、朝鮮総連を通じて北朝鮮と関係を回復しようという動きがあったためとされる。日本人の生命より、それ以外のもの(自分たちの政治的利害)を優先したと批判されても仕方がない。それなのにその後拉致の事実が明らかになると、同党は拉致解決のために尽力してきたかのような宣伝を繰り返した。

これらの行動の「軌跡」には、日本共産党の体質がくっきりと表れているように思えてならない。

トラックバック・ピンバックはありません

ご自分のサイトからトラックバックを送ることができます。

現在コメントは受け付けていません。