薩長出身者らが始め賊軍出身者が終わらせた太平洋戦争

今日付の東京新聞はこちら特報部のコーナーで安倍政権がやたらと強調する「明治150年」の意味について取り上げた。『明治150年史観』の頂点にあるのは日露戦争の礼賛にあるとここでも指摘し、日露戦争の勝利の行き着いた先が太平洋戦争の敗戦であり、その意味で明治と昭和は密接につながっており、明治がすばらしい時代で昭和がダメな時代といった二分法は誤りであることを指摘している。

東京新聞は先月も2月20日から23日にかけて「明治150年 『薩長史観』を超えて」と銘打った半藤一利氏と保阪正康氏の対談記事を掲載していた。そこでも昭和の歴史が間違った大元の原因は、日露戦争の史実をねじまげ、明治のウソの戦史から始まったいい加減な軍事システムが、昭和の時代に拡大解釈され肥大化した結果と保阪氏は分析。さらに半藤氏は、太平洋戦争は明治維新時の官軍となった薩長出身者らが始め、賊軍とされた東北・北陸の諸藩の出身者らが終わらせたという興味深い史実を披露している。

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