分裂する民進 小池都知事の「尻軽」度に注目

衆院選が予想に反し、思わぬ方向に走り始めた。民進党の前原代表は解党を決意し、小池新党に合流する決意を固めたことが報じられている。もっとも小池新党は民進党議員を丸ごと受け入れるわけではなく、共産党との連携を進めてきた左派系は排除される可能性があるようだ。

一方、民進党と共産党との連携が進んでいた地域では、そんな動きは関係ないものと従来どおりの共産との共闘を決定した選挙区もある。民進党の赤松広隆代議士が出馬する愛知5区では、共産党予定候補の擁立を取り下げたという(本日付東京)。今回の選挙で共産党が候補を取り下げた第1号のようだ。また、不倫報道で民進を離党した山尾志桜里代議士の愛知7区では、共産党愛知県委員会は同氏を支援することを決定した。結局民進党は、小池新党に合流する面々と、共産党との一本化に動く面々に分かれるということだろう。

その上で今後注目されるのが小池知事の動向だ。もし仮に東京都知事の椅子を放り投げて国政に打って出れば、「東京オリンピックの準備を放棄して自己保身に走った最低の政治家」として、その名を死ぬまで残すことになるだろう。小池都知事がどの程度の「尻軽オンナ」であるかが、公示日(9月10日)までに問われることになる。また小池氏が代議士に転身しないというのであれば、小池新党の実質的な中心者および主導グループは一体だれなのかという点で、選挙後の混乱が予想される。所詮は付け焼刃の政党であることに違いはない。

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