同床異夢の立憲・共産

本日付の毎日新聞(政治面)には立憲民主と共産の共闘の内実が描かれている。共産側は執拗に政権構想づくりを求めてきたが、立憲側はその前段階で手を打ちたいとして行動している趣旨を伝える内容だ。共産側にとっては「野党共闘に不一致点は持ち込まない」などといくら志位委員長が説明したところで、その先にある「(共産党が掲げる革命のために)利用できるものは最大限利用させていただく」との言葉は暗に抜かれている。共産党にとっての政権参加が、共産主義政権をつくるための「一里塚」にすぎないことは、立憲側も腹の中ではじゅうじゅう承知しているはずだ。その意味で、現状における立憲の政権奪取には「革命政党」の思惑という余計な付録がついてまわる事態が避けられない。1990年代に「非自民・非共産」の枠組みでつながってきた野党連合の構成が、いまや大きく“変質”し、グロテスク化してしまっていることは明らかだ。

衆院選 立憲と共産、共闘正念場 政権構想、立憲が難色 | 毎日新聞 (mainichi.jp)

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