人間の「不安心理」に付け込んで利益を得ようとする習性

標題のような人間は世の中にさまざまいると思われるが、政治の世界では「日本共産党」という政党がそれに当てはまる。万年野党の同党は、常に、政権がもたらした事象に関して「不安」な点を見つけると、それを過度に煽って政治争点化し、集票に結び付けようと動く。これはもはや「習性」というべきもので、そうした性質の動物(生き物)として考えたほうがよいだろう。その最たる事例がこの都議会選挙で同党が掲げた「東京五輪の中止」という公約である。

一般に日本人は特定の方向に流されやすい民族として喧伝されてきた。個の自立が弱い社会風潮があり、それが昭和の戦争を引き起こす背景になったとも説明される。明治維新の際は、攘夷という概念に染まったと解説する人もいる。現在はコロナの問題で国民・市民が不安心理にはまりこんでおり、そこに五輪開催の是非を結びつけることで、政権はケシカランと煽り立て、自らの集票に結び付けようとする魂胆である。

そこに建設的な意味合いはおそらくほとんどない。要は、自分さえよければ争点などなんでもよいという態度とみられても仕方あるまい。

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