日本共産党の本質的なごまかし

東京にいる限り在京6紙(一般紙)と政党機関紙2紙には必ず目を通すようにしているが、きょうの共産党機関紙「しんぶん赤旗」に掲載された「社会主義・共産主義社会って?」「一人一人の力が自由に花開く社会です」という5面の記事には首をかしげざるをえない。

その記事では社会主義・共産主義の社会になると、「1人当たりの労働時間は大幅に短縮されます」と述べた上で、「旧ソ連や現在の中国にみられる覇権主義や人権抑圧とは無縁の社会です」と書いている。来年7月、中国共産党は創設100周年を迎え、再来年7月には日本共産党も同様の節目を迎える。両党の創設年が近いのは、同じ「革命の政党」として「同じ親」(ソ連)から出生したことによる。もともと目的は同じ、違うのは自分の国で政権をとれたかどうかという一点にあったが、親であるソ連は91年に死亡(消滅)し、兄である中国とは「絶縁した他人」を装う。日本共産党の根本的な欺瞞は、こうした自身の存在価値をごまかしている点にある。本質的な部分においてウソと誤魔化しで成り立つ政党に、まともな未来などないとあらためて実感する。

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