サイコパスの「欲望」に乗せられた“大馬鹿者”たち

物書きとして自慢できることはほとんどないが、しいて挙げれば、サイコパスの世界的権威ともいえる研究者に直接取材した数少ない日本人の一人ということはいえるかもしれない。もう20年近くも前の話だが、その権威が語った言葉で覚えているのは、「サイコパスは自分の欲しい物を好きなように取る」という言葉だった。サイコパスには(1)良心の呵責がない(2)口達者(3)ウソつきなど、共通する多くの特徴があるが、米国のトランプ大統領も、日本の安倍晋三前首相も、この3点では共通して該当するといえる。

だが安倍前首相とトランプ氏の違いをあえていえば、安倍前首相には女性問題が報じられたことがない、結婚も1回であるのに対し、トランプは結婚3回、女性問題も多く語られているという違いがある。実は、サイコパスチェックリストには、婚姻回数の項目がある。サイコパスは欲望を奔放に満たそうとするため、結婚と離婚の回数が増える傾向にあるからだ。そのため私は安倍前首相を、ウソつきという意味ではサイコパス性は高いが、サイコパスそのものではないと個人的に認識してきた。一方、トランプ氏の場合は違う。「自分の欲しい物を好きなように取る」という要件で考えれば、大統領選挙の勝利という自分の欲しいものを取るために、後先考えない行動をいまも取り続けている。私はトランプ氏をサイコパス・チェックリストを使って専門家が正式に診断すれば、間違いなく「サイコパス」の範疇に入る人物と理解している。問題は、こうした人物が発した多くの虚言に乗せられた文化人が日本に多くいることだ。小説家などならまだ許せる部分もあるが、中には「ジャーナリスト」を名乗る者もいる。具体的には、有本香、門田某、加藤清隆などがその事例にあたる。

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