日本共産党の評価が分かれる理由

 日本共産党に対する物の見方は、近視眼的な人と、本質を見据えた見方とに大きく分かれる。その立場の違いによって、同党への評価は大きく変化する。近視眼的な物の見方は、現在の同党の姿しか見ていない。要するに正論を述べ、腐敗したように見える与党や政府を攻撃し、正義の士をきどる。これだけ見ていれば、確かに評価の比重は増えるだろう。だがこの党が権力を握ったときにどうなるか。そこまで見据えてしまうと、評価はかなり変わってくる。前者の状態では「可」であっても、後者になると「不可」となる。その結果、同党はずっと野党でいる分は構わないが、与党には絶対に入っていただきたくないという考えにつながる。私は完全に「後者」の立場の人間である。日本共産党が与党入りした場合の端的な懸念は、ソ連にも、中国にも顕著に表れている。

 立憲民主党においてはその点だけは、ケジメをもって対処していただきたいと念願する。

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