国立国会図書館は開いたが…

ずっと休館となっていた国会図書館が使えるようになったようだが、事前抽選制で今も自由に使えるわけではない。1日の利用者数を350人に制限するため、ネット上で前の週までに申請しなければならない。そのうえで抽選に当たれば利用できるという運用のようだ。この図書館には全国の電話帳を集めたスペースがあり、自由にコピーもできる。ところが地方の図書館ではそうした運用がなされていないのに驚いた。このほど沖縄県立図書館で60年前の電話帳の必要箇所をコピーしようと申請したら、係員が何やら奥のほうで上司とかけあっている。その上司が出てきて言うには、「個人情報が書かれてあるからコピーは遠慮ください」。はっきりいって、法令に基づいた運用とは思えない。現状の電話帳でさえも国の施設でコピーが可能なのに、60年前の電話帳をコピーさせないというのだ。利用者の立場にたった運用ではなく、自らの行政職の保身(何が問題が起きたら困る程度)でこのような運用がなされるのは明らかに公平さを欠く。その日は図書館を後にした以降も非常に不愉快な思いをぬぐえなかった。

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