SNSの時代に

この「コラム日記」を開設したのは2004年3月16日だった。当時、日本共産党から訴訟を受け、一方的な非難が赤旗紙上で展開されていたのに対し、必要にかられて開設したというのが本当のところだ。以来15年が過ぎている計算になる。この間、毎日更新をつづけられないときもあったが、それでもここまで続けることになるとは当初は考えてもいなかった。さらにこの間、ツイッターやフェイスブックなどのいわゆるSNSが登場し、いちおう双方を使ってはいるものの、いまだにしっくりとはこない。ツイッター上では政治的な投稿が多く、フェイスブックでは空手関係のものが多くなった。自然とそうなっただけである。SNSに載せれば、自分のスマホで撮影した動画をそのまま世界に発信することができる時代だ。昔なら新聞記者やテレビ記者しかできなかったことが、いまでは「だれでも」できる。市民社会のあり方も当然ながら大きく変わった。先日のアメリカでの黒人を公然と殺した警察官の映像も、あの映像が世界に広まっていなければ、「なかったもの」としてうやむやに処理されていた可能性が高い。その意味では、今まで以上に一人ひとりの意識が問われる時代となった。それはそのまま、民主主義そのものが問われているということでもある。

トラックバック・ピンバックはありません

ご自分のサイトからトラックバックを送ることができます。

現在コメントは受け付けていません。