「ウソ」と「ゴマカシ」の政治

昨日、臨時国会が閉会した。本日付の朝日新聞によると、「桜を見る会」の問題が初めて国会で取り上げられた11月8日から安倍首相が国会答弁に立ったのは2度の参院本会議だけで、詳細に説明できるはずの予算委員会の開催からは逃げ続け、答弁する機会がなかった。来年の通常国会は1月20日召集の予定というが、ここでは予算委での追及から首相が逃げ続けることはできなくなる。その結果、説明に窮した安倍首相が解散総選挙に打って出る可能性が出てくる。「ウソ」と「ゴマカシ」の政治であったとしても、選挙で勝てばみそぎは終わったということにするしか、生き残る道は残されていないと思われるからだ。ただし衆院でも自民党の議席が減ることが予想されるので、憲法改正の道はさらに遠のくことになる。永田町では、安倍首相の2021年9月までの任期中の憲法改正は「時間的にもう無理」というのがもっぱらの評価だ。

「ウソ」と「ゴマカシ」といえば、実はこれは安倍首相だけの専売特許ではない。もっと元祖的な存在を忘れてはいけない。97年の歴史をもつ日本共産党だ。「暴力主義」を掲げ、かつて日本国中を震撼させた同党が、いまでは「平和の党」のぬいぐるみをかぶって、有権者を騙し続けている。「ウソ」と「ゴマカシ」という点では、安倍首相よりも、日本共産党のほうがよほど筋金入りである。詳細は、私が月刊誌『第三文明』に連載中の「日本で生き残るガラパゴス政党の真実」をご覧いただきたい。

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