安倍政権が戦争を仕掛けた日

 戦争を始めるのは簡単だが、後始末は大変に難しい。昭和史研究の専門家の言葉である。戦争は感情に基づいて行われ、双方がエスカレートし、落とし所を見つけるのが難しくなる。安倍政権が韓国に対して始めた「経済戦争」にもこの方程式がそのまま当てはまる。相手がたとえどれほどわからんちんであっても、あるいはルールを守らない子どもであっても、大人は同じ次元の感情で反応してはならない。大人はあくまで「大人の対応」をとるべきという考え方がある。そこには一種の多大な忍耐も求められることになるが、無用な戦争の結末を考えれば、それがまさに大人の対応といえるのだ。アベウヨたちのぶざまなはしゃぎっぷり、ザマ―ミロ的な言動を見るにつけ、そこに根差しているのは人間の拭いがたい原始的な「感情」であることを知ることができる。安倍首相の決断の裏には、日本国民の世論がついていると確信があるという。昭和の戦争も、世論がついて、始まった。世論はしばしば短絡的で、長期的な影響などを子細に分析した上で出てくるものではない。世論は時に、大間違いを起こす。8月2日は安倍政権が(経済)戦争を閣議決定した日として刻印された。隣国に対して、宣戦布告を行ったに等しい。戦争はいったん起こせば、後始末が難しい。安倍首相は4選どころか、崩壊の道をたどり始めたのではないか。

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