ウソばかりで政権入りめざす日本共産党(中)

昨日紹介した『政治に希望はある』の書名は、パロディのようなタイトルだ。現実は「共産政治に希望は ない』であろう。これはこの国の過去の歴史、あるいは世界各国の歴史からも明らかだ。それにも関わらず、目先の印象だけで、過去の歴史も踏まえないままに「ぜひ野党共闘で政権交代をめざしてほしい。そして『国民連合政府』を実現していただきたい」(内田樹氏)とか、「野党共闘をなんとか実現しましょうよ。共産党と組むのは嫌だなんていう党があるのはおかしい」(なかにし礼氏)といった無知蒙昧な言説がなんと多く記録されていることか。これらの論客は、過去に日本共産党が憧れた共産主義国家がどれほど多くの人びとを弾圧し殺害したか、その歴史の事実を知らないのだろうか。おそるべき思考停止状態というほかない。 とはいえ、このような特異な政治状況を作り出している原因が安倍政治であることも否定しようがない。安倍政治へのアンチテーゼとして、力を持てない野党勢力が、共産党という「禁断の実」に手を出してしまったことも明らかだからだ。上記の書籍で小池晃自身が、「だって共産党も一緒になって選挙協力をするなんて数年前までは考えられなかった話です」と自ら驚いてみせているとおり、安倍首相の存在は日本共産党にとっての救世主であり、恩人そのものといえよう(公にはそうは言えないだろうが…)。 日本共産党の未来戦略は、第1段階として民主主義改革に名を借りて政権内(=権力中枢)に潜り込み、徐々に力をつけて、第2段階として、政権を乗っ取る形で一気に暴力革命で社会主義国家に変容させるというものにしか見えない。その第1段階ですでに多くの文化人・知識人が見事に騙されている証明といえるのが、先の『政治に希望はある』というタイトルのパロディ本といえよう。

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