歴史忘却の作家・なかにし礼

「しんぶん赤旗」の日曜版がわが家ではいつも2日前の金曜日に入る。それによると、新年平和対談として直木賞作家のなかにし礼氏が小池書記局長と対談していたが、「反戦の党 応援したい」との大見出しはまったくいただけない。また「対立軸示しているのは共産党」「共産党が政権に入らないとダメ」というなかにし氏の発言もおよそ歴史を忘却した日本人の典型的な姿といえよう。 日本共産党を「反戦の党」と信じている人は、この党の巧みなプロパガンダに心理操作された結果にすぎない。実は私も過去にそのように勘違いしていた一人であった。 同党の実態は「反戦の『振り』をしている党」であり、過去には「暴力主義の党」「テロリストの党」と朝日新聞、毎日新聞にも明確に指摘された時代がある。 また対立軸を示しているのは、本質的には党勢拡大のためであり、この党が平和の党であるからではない。さらに共産党が政権に入れば、独裁権力を手にして、好き勝手に人民を抑圧する姿は世界の歴史があまた示している。 なかにし氏にとっては先の戦争の犠牲者しか目に入っていないようだが、実際は共産主義の犠牲者のほうがはるかに上回るというのが歴史家の定説だ。第二次世界大戦の犠牲者数は多く見積もって8500万人とされるが、共産主義による犠牲者は億単位にのぼる。なかにし氏はもう少し歴史を勉強されたほうがよい。名のある作家がプロパガンダ政党のピエロにされている姿は滑稽だ。

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