自民党の国会議員で杉田水脈（すぎた・みお）という人物がいる。女性である。西宮市役所職員あがりで、２０１２年の衆院選に日本維新の会から出馬し、当時の「維新旋風」に乗って初当選。１４年の衆院選では落選したが、１７年の選挙で安倍自民党がわざわざ拾い上げ、自民党から返り咲いた人物である。国会議員になってから、この人物の発言はヘイトスピーチの連続で、とても国会議員の品性にそぐわない者として、心ある人びとからは認識されていた。このような人物が国会議員に返り咲くことができたのは、ひとえに安倍政権の影響による。仮に安倍氏が首相でなければ、このような人物が国会に議席を持つこともなかったと思われるからだ。

公明党サイドの立場から見ると、こうした人物の存在は、国会における負の側面にほかならない。