公明党の宗門化

昔、小笠原慈聞という名の日蓮正宗僧侶がいた。戦前、軍部政府に迎合し、神本仏迹論という日蓮正宗でいうところの「邪義」を用いて軍部政府による創価教育学会弾圧事件を引き起こした張本人として戦後、問題視された。戦後の創価学会青年部がこの僧に問い質し、謝罪を求めて謝罪させた出来事は教団史に燦然と残っている。だがこの宗門(日蓮正宗)と91年、教団は分かれ、現在にいたる。教団はすでに1955年から政治の浄化をめざして政治に関わるようになり、すでに70年の歴史をもつ。以前の「宗門」と、似たような作用をもたらす存在があるとすれば、それは政治権力と密接に結びつく公明党にほかならない。公明党議員の中から、いつ小笠原のような気質の者が出てくるとも限らない。というか、放っておけばそのような者だらけになりかねないのが政治権力の世界である。そうした監視を戸田会長は当時の青年部に託された。私はすでに青年ではないが、仕事上、妙法のジャーナリストの立場で、その役割をまっとうする。権力に迎合する、党創設者の心を知らない者には手厳しく当たるつもりだ。

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