日本共産党は党大会と党大会の間に中央委員会総会をいう会合を開くが、昨日の第4回中央委員会総会(同党関係者は「4中総」などと略すことが多い)に合わせて代々木の同党本部前でスタンディング(プラカードを掲げるなどの抗議活動)が行われ、午前中に駆けつけた。私の取材では、同党本部前では昨年9月2日に複数の人数によって初めて実施され、以後も形を変えて何回か実施されてきたものの、中央幹部が集まる会合に合わせた行動は初めて。2023年2月から3月にかけて京都府内の共産党組織に所属していた2人の党員が「除名」されてから、それに反対する意見や慎重な対応を求める意見などをSNS上で発信した党員が次々に「除籍」され、その数は10人を超える。私には「邪魔者は消せ!」とばかりの共産主義特有の権力者の独裁行動と“同根”の傾向を感じるが、同党は方針を変える気持ちはさらさら持ち合わせないらしい。対外的には「自由」を掲げながら、内部では「自由」を認めない。対外的には「ハラスメント根絶」を謳いながら、党内のハラスメントには対処しない。対外的には賃金上昇を主張しながら、党職員にはまともな残業代を支払わず、労働者扱いしない。言うことと、実際の行動とがこれほど乖離している実態が可視化されてきた政党も珍しい。