60歳も近くなると「定年」の話題が多くなる。多くの企業や役所でこの年齢が定年とされているからだ。聞くところによると一部新聞社などでは定年がもっと長い社もあるようだ。いずれにせよ5年程度の延長勤務(給料は半減)するにしてもこの年齢くらいから“第2の人生”を考えなければならない。人生7掛け時代といわれる現代、60歳は肉体的には昔の42歳に該当するそうだ。日本社会もそろそろ定年を延長するか、撤廃するかの措置を講じ、まだ元気で働ける人間に「納税者」のままでいることを促したほうがよくはないだろうか。その点、フリーランスが長い人間は60歳以降に安定した年金が見込めるわけでもなく、死ぬまで、健康で仕事を続けるということが第1優先課題となる。私が酒をやめたのもそのためだ。零細業フリーランスにとって、60歳以降が本当の仕事を残すための時期という位置づけは変わらない。