尹大統領と志位議長の「異論排除」

軍隊を動かして政治的窮地脱出を図ろうとした韓国の尹大統領の弾劾訴追案が韓国国会で可決された。本日付朝刊で「韓国戒厳 尹氏が信じた選挙『陰謀論』」(毎日)、「異論 力で排除しない政治を」(朝日)などの見出しを見て、韓国ではなく、日本のある政党の内情を思い起こした。国家権力ではないので軍隊をもたず軍隊による暴力は図れないものの、党内の異論を党内権力を使って「排除」し続ける日本共産党のことである。本質的には全く同じことをしているように見えるからだ。韓国ではその暴力的試みは命令に従わなかった戒厳軍などによって未達成に終わったが、一政党内における異論排除、パワハラ査問は同党内で延々とつづけられている。ある日本共産党員が党首公選制の導入を呼びかける書籍を出版しただけでいきなり除名され、その除名が行き過ぎだと主張した多くの党員が弾圧され、さらに除籍される“連鎖”が今も続く。こうした党内の動きがSNSを通じてすべて党外にも「可視化」されてしまう時代なので、同党は当然、選挙でその「洗礼」を受けることになる。実際、10月の選挙でも衰退を余儀なくされた。尹大統領は日本でいえば志位和夫議長といってよい。

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