日本共産党との法的紛争解決から20年

実は昨日は私にとっては記念日の一つだった。日本共産党を批判する書籍『拉致被害者と日本人妻を返せ』という書籍を2002年にペンネームで書いて同党から名誉毀損および著作権侵害で訴えられた裁判で、20年前の10月29日、原告の日本共産党との間で訴えを取り下げる和解が成立したからだ。被告の一人であった私は「遺憾の意」を表明するという謝罪にも至らない内容で、当然ながら金銭賠償も一切なし。事実上の勝訴と当方は自信をもった。あれから20年。書籍の内容は北朝鮮問題に関し、当時の不破哲三議長を激しく批判するものだったが、1行たりとも間違った記述はなく、そのため私のほうは和解する意思はそもそもなかった。その点の明確な判決をもらいたいという気持ちだった。だが、担当の主任弁護士から、名誉毀損では勝てても、著作権侵害では裁判所が認める可能性がある。著作権は金額があってないようなものなので、大きな金額が出る可能性がある。この際和解に応じたほうか賢明だとアドバイスされて悩んだ。この場合の著作権侵害とは、過去のアカハタ社説などを資料として大量に記載したことが問題となったもので、内容は、赤旗の政治的主張である。それらを同党は法律違反にひっかけようと訴えてきたのだった。思案の末、当方側も折れたという経緯だった。いずれにせよ、同党とは20年以上の付き合いになる。「しんぶん赤旗」を一度も中断することなく愛読している。20年前のこの日はまだ30代の最後の年だったことが懐かしい。

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