もう20年以上前の話になるが、サイコパス研究の世界的権威とされる学者に直接話を聞くためカナダのバンクーバーに飛んだことがある。サイコパスという概念を提唱し、サイコパスかどうかを判定するための基準(サイコパス・チェックリスト)を策定した人物としても知られていた。チェックリストの基準は20項目で構成され、口達者、嘘つき、良心の呵責の欠如、多種類の犯罪行為などで占められる。そのすべてにおいて完璧に当てはまる稀有なケースが米国のトランプ前大統領であることは過去にも再三指摘してきた。サイコパスには当然、女性も存在する。自分の利益のために他者を利用するのがサイコパスの特徴の一つだが、そのため「操作性」(他人をいいように操る)は重要な要素の一つだ。これらにぴったり当てはまるのが、日本保守党という政治団体を立ち上げた一人、事務総長の「有本香」という女性である。口達者で自分本位、嘘つきであることはいうまでもなく、百田尚樹というベストセラー作家を“捕食”し、操って生きている。サイコパスは相手の心理を読む能力にたけており、その特性を利用して他者を操作する。英語では「スーツを着たヘビ」とも形容されるほどだ。社会をサイコパスの自己本位な感情と行動によって振り回される事態は、いい加減、やめにしたい。