男だけで大失敗した大日本帝国

かの大日本帝国時代の意思決定に、女性の意見が反映されていたらと勝手に“妄想”する。日本は1937(昭和12)年に日中戦争を始めたが、軍部は現地調達主義を採用。現地住民から食糧を強奪する方針を降ろし、現地兵隊は結果的に女性と見たら強姦し、証拠隠滅のために殺害した。もしも女性が意思決定過程にいたら、そのような流れをどう判断しただろうか。かつて男たちだけで決められた戦争は、男たちの利益のために実行された。前線で戦う兵士の性欲を充足するために必要となった女性を調達するため、日本女性を対象にしては日本の世論が許さないことから、当時、二等国民とみなした朝鮮半島の女性たちを騙して連行した。これらの軍部権力の意思決定に、もしも女性の意見が反映されていたらどうなったであろうか。重要な意思決定の場に多様性が必要というのはこういうことを意味する。無残な大日本帝国の失敗の原因は、ジェンダー不平等の当時の実態からも明らかだが、問題は今もその影響を引きずっていることだ。日本の改革は、まずは「選択的夫婦別姓」制度の新設から始めたい。

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