日本共産党の余命

私が社民党機関紙を退職したのは1996年末。仕事を始めたときは社会民主党ではなく日本社会党だった。96年の総選挙で社民党の半分が新しい民主党に合流し、残された社民党がいつまで続くか気がかりだったことを覚えている。私はかなり早い段階で消滅するだろうと予期していたが、社民党はいまも福島瑞穂党首のもとで細々と存在する。実質的に影響力をもっているのは沖縄県くらいだろう。わたしの実感では30年近くも「よく継続した」という印象だ。話は本題に移るが、私の目から見て、明らかに崩壊過程に入っているように映るのが現在の日本共産党だ。最高幹部にまともな判断能力が失われており、完全な敵失(田村党首パワハラ・デビュー問題)を誤魔化し続ける結果、多くの党員が執行部への信頼を失い、焦る執行部は道理のない除名・除籍処分を繰り返している。まるで殺人を伴わない連合赤軍そっくりの姿だ。同党があとどのくらいで完全に衰退するか。上記の社民党の例と比較すると、予想を超えて意外と継続する可能性はある。それでもこれから30年以内に、現在の社民党のような規模の小政党に衰退すると予測している。今後同党の中から、あるいは同党の出身者から、新たな政治潮流の流れが出て来てもおかしくない。もちろんその新しい政治勢力に、都合よく党員を斬り捨てる「民主集中制」は存在しない。現在の同党は時代を読み違え、対応を誤り、機能不全のまま戦争遂行を継続するしかなかった過去の大日本帝国そっくりの行動にも映る。

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