公明党議員の叙勲辞退「徹底」を

公明党の成り立ちはさほど単純でない。もともと結党前に10年間の無所属期間があり(うち3年は公明政治連盟という名の「政治団体」)、どの段階を公明党の精神的原点とみなすか難しい側面があるからだ。創価学会の政治進出を手がけたのは戸田第2代会長だったが、実際に政党化したのは池田第3代会長だった。いうなれば2代の会長にわたる創設過程が存在する。それでも現在の公明党の基本理念は、公明政治連盟結成後の最初の池田会長(公明党創設者)の指針表明とされている。それは「大衆とともに」という原点だ。「国民」でもなく、「有権者」でもなく、「大衆」という今からみれば古臭くみえるワードを使用したのは、その中に庶民性という意味合い、権力からいいように虐げられてきた存在といった意味が含まれていたはずだ。そうした大衆によって支えられる庶民ベースの政党との「立党精神」に鑑みれば、同党議員はやはり叙勲と言う名の勲章を受けるべきでない。私は国会議員で叙勲を受けた全員をさかのぼって「除名」するくらいの決定を、現在の同党が主体となって行うくらいの厳しい姿勢があれば、同党は再び、本当の意味で大衆から信頼される政党に生まれ変わると思う。

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