増え続ける世界の軍事費

21世紀が平和の世紀になると信じていた人にはやはりまじめに認識すべきことだろう。イギリスのシンクタンク国際戦略研究所の報告書「ミリタリー・バランス」によると、世界の防衛費は年々増え続け、現在は2兆2000億ドル(328兆円)に及んでいる。2月半ばに共同通信が配信した記事では、ここ10年ほど上昇傾向は変わらず、8年間で7000億ドル(104兆円)ほど増えているので、日本の国家予算程度には世界の軍事費は増えた計算になる。日本政府はこのほど戦闘機の国際共同開発品の輸出に門を開くが、上記の傾向を助長することはあれ、歯止めをかけることにはならないだろう。そうした全体的な世界の趨勢変化を視野に入れた上での政策実現を可能とする政治家は、日本にいったい何人いるのだろうか。

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