教団の転換期

戸田城聖第2代会長の逝去から66年となる。思えば1958(昭和33)年当時、教団は急拡大の渦中にあった。その途上で戦後に教団を再建した最大の功労者かつ中心者が逝去。以後2年間、会長「不在」の状況がつづいた。翌59(昭和34)年には参議院選挙が行われ、3年前に国政初挑戦して東京で破れていた教団は東京選挙区で初当選をはたす。まさに“弔い選挙”だった。参院で大きな足掛かりをつくったこの時期は、いま振り返れば会長不在の時期だった。確かに会長はいなかったが、当時すでに次の会長が陰で事実上の指揮をとっていた。一方の現在――。教団としては日本国内における急拡大の時期を過ぎ、成熟期にある。会員は高齢化し、さらに拡大風潮は当時と比べるべくもない。教団全体として大きなポテンシャルを有していた当時と今では、ある意味、状況は真逆に近い。現在の教団は全体として活力を失っているようにも思え、その意味では刷新された新たなリーダーを必要とする時期と見られる。

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