教訓化できない民族

1年は365日もあるのにこんな災害が元旦を狙ったように起きるのは因縁めいている。2011年の東日本大震災から日本のエネルギー比率を大きく転換するチャンスだったのをその機会を見事に潰してみせたのは経産省を重用した安倍晋三首相(当時)だった。原子力を大きく減らし、あるいは将来的に廃止し、安全なエネルギーに転換できる最大のチャンスを自ら放棄した政策上の誤りは、この問題が解決されるまでは永久について回る。安倍政治を「継承」する岸田政権も、同じ轍を踏み、原発回帰の方向を打ち出したのは記憶に新しい。日本人は過去の出来事を教訓化する能力がはなはだ不得意に見える。東日本大震災と同じ事態を繰り返したら、世界の嗤われ者だろう。

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