時代の変わり目

時代が大きく動きつつあるように見えるが、その最中にいるとあまりそれが認識できない。野党党首をつとめた枝野幸男氏が新聞社の取材映像で最近そのようなことを語っているのを見て、そんなものかと感じ入った。昨年7月の安倍元首相の突然の死から、日本政治が激動の時代に入ったように思われることは事実だ。枝野氏はその映像の中でこれからの政党は、理念的な旗を大きく掲げないと有権者の心に響かないといった趣旨のことを語っていたが、それはそうなのだろう。これからどのような時代になろうと、仮に自民党が消滅するような事態が早晩訪れたとしても、問われるのは「掲げる旗」ということになる。公明党は、安倍政治のもとでは反発作用が生じるので公然と掲げることが難しかったとみられる旗をもっている。それは創価学会の初代会長譲りの「人道」という名の旗だ。なおかつこれまでの20年間におよぶ与党経験が、今後の政治を進めていく上で、大きな力となることは間違いない。

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