自民党安倍派を中心とする派閥パーティーのキックバック代金不記載問題を最初に指摘したメディアは日本共産党機関紙「しんぶん赤旗」（日曜版）とされている。第２次安倍政権における「桜を見る会」問題についても同様の指摘がなされたことがある。その意味で、日本共産党は政界の掃除係としては、非常に優秀だ。だがそれらの行動は共産主義国家をめざすための一つのステップとして位置づけられ、政権奪取の手段でしかないことは理解しておく必要がある。私個人は同党の政界浄化に果たしている役割を過小評価する者ではないが、それらの行為が、共産主義国家をつくるための前提としてなされている「目的」については肯定できない。本日付「しんぶん赤旗」では志位委員長が民主集中制がいかに必要なものであるかを長々と力説している。コミンテルン（国際共産党）由来の統治概念を保持する政党はもはや世界でも少ないが、同党が共産主義綱領を放棄しない限り、国政与党に入る可能性はないものと思う。