人事の季節を迎える共産党

日本共産党は来年1月、4年ぶりの党大会を開くのに先立って中央委員会総会を開催し、大会決議案を採択した。この大会決議案は通例では委員長である志位氏が長年説明を担当してきたが、今回は次期委員長と噂される田村智子政策委員長が読んだことで「やはりそうなのか」との見方が広がっている。だが田村氏のこのときの発言(アドリブ的なものを含めて)決して評判がよいとばかりはいえない。志位氏ら党委員長人事に関わる最高幹部たちは規定路線を睨みながら、今回担当をさせてみることで適性をテストした面はあったかもしれないと、勝手に推測している。いずれにせよ、党勢拡大において窮地にたつ同党が打開の道を開くには、やはり「刷新」が不可欠で、女性党首の誕生はそのための有効な窮余の一策なのだろう。この場合、同党の党委員長は宮本顕治、不破哲三、志位和夫(その間に短期の一人がまじる)と東大卒ばかりがつづいてきたが、初めて私立の早大卒の委員長が誕生することになる。同じ都の西北大学出身者として、もしそうであれば個人的な意味合いでのみ歓迎する。

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