政権交代のチャンスをつぶす政党

衆参補選は1勝1敗の「痛み分け」となった与野党対決だったが、野党側が勝利した高知・徳島の参院補選の結果は、国政野党の立憲・共産の再びの握手をもたらすことにつながった。本日付のしんぶん赤旗がそのニュースを1面トップで大きく報じていることからも明らかだろう。だが次の総選挙は同じ構図が繰り返されるわけではない。野党の中でも国民民主と維新は共産党との連携を拒否する立場で、野党が一枚岩ではないからだ。一方、補選の同日に行われた宮城県議選の自公過半数割れのニュースが象徴するように、政権与党にとっては明らかに逆風が吹いている。自民が5人落選する一方、立憲は立候補した10人が全員当選、落選者を1人も見なかった。このことは、もしも野党が大きな塊として一本化されれば政権交代が起こりうる状況を示している。だが先に述べたように、国民民主・維新が共産入り政権を認めていない状況では、それは難しい。ネックになるのは、いつもながら「異質」の革命政党の存在であり、日本共産党が綱領改変して「普通の政党」にならない限り、この状況は続く。

トラックバック・ピンバックはありません

ご自分のサイトからトラックバックを送ることができます。

現在コメントは受け付けていません。