自民党下野から30年の夏

1993年7月、総選挙で自民党が第1党となったものの過半数に達せず、翌月、8党派の野党による連立政権が樹立された。当時、公明党もその8党派の中に入っていた。「小沢マジック」と呼ばれ、細川首相が国会で選出されたのは8月6日のことである。下野することになる宮澤内閣は30年前のこの日、政権としてやり残し、どうしても実現しておかなければならないことに着手した。いわゆる「河野談話」の発表である。太平洋戦争時代、植民地や周辺国の女性を日本軍のための「慰安婦」として使い、朝鮮半島の女性たちには多くが虚言を用いて(騙して)連れて行った。その問題について、当時のその時点でわかる歴史的事実を書き、未来志向の談話として官房長官の名前で発表したものだ。あれから30年。政治は躍動感を失い、新鮮さを取り戻せないままの状況がつづく。

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