日本共産党のダッチロール

懸案だった日本共産党の批判本の著者のもう一人、鈴木元氏が昨日付で除名処分となった。2月に除名となった松竹伸幸氏につづき2人目である。除名の理由は「党を攻撃した」「分派活動の一端を担った」という点にあるようだが、論理的には2人は同時に処分されていなければおかしかった。そこに時期的に差が生じたのは、鈴木氏は京都共産党に同氏を信奉する人が多く、その影響を慮ったためといわれている。だが同党は3月18日に「党首選出と安保政策をめぐる攻撃にこたえる」と題する小パンフを発刊することを16日付の日刊紙赤旗で広告を載せた手前、鈴木問題が再燃するのを懸念し、先手を打って除名したというのが真相に近いと見られる。だが鈴木氏除名のタイミングは統一地方選の1カ月前を切った段階であり、「悪手」そのものだ。この行動が統一地方選に与える影響は結果次第ともいえようが、結果のいかんによっては党幹部の責任問題に発展する可能性がある。

共産、新たに党員除名 志位氏辞任要求で2人目 – 産経ニュース (sankei.com)

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