昨年も世界の10大危機のトップに中国のゼロコロナ政策の失敗を挙げて見事に的中させた米調査会社ユーラシア・グループが本年初頭、今年の「世界の10大リスク」を発表した。情報としてはすでに1週間前のものになるが、その内容は興味深い。1位にウクライナ戦争をつづけるロシアが入り、2位には権力を肥大化させる中国の習近平国家主席が入った。一方で、日本で喧伝される中国の台湾軍事侵攻は「ランク外」となり、今年のリスクとしては認定されなかった。理由は台湾を擁護しない米国大統領が登場するまで中国は軍事介入を延期するだろうと予想しており、来年に大統領選を控え、今年中の侵攻はないと予測したことによる。