立憲民主党に何ができるのか

政治は与党だけで正常な運営はできない。権力には常に魔性が宿っており、人間の平衡感覚を狂わせる。必要なのは正しく批判し、軌道修正してくれる人間であり、勢力だ。現在、自民党を中心に統一教会問題に毅然とした対応はとれていない。構造として無理なようだ。岸田首相には「不公正」を象徴とする安倍政治の払拭こそ求められているはずだが、独自性を発揮する姿勢は見られない。与党をただし、あるときは政権を入れ替わる。そうした構想のもとに93年の政治改革が始まって以来30年。この国は何度か政権交代を行ってきたが、強力な2大政党は定着せず、漂流しているようにさえ見える。10月の臨時国会では統一教会問題をきっかけに安倍政治のウミを出し切ってもらいたい。なぜ安倍政治のもとで2015年の名称変更が行われたのか、なぜ安倍元首相は統一教会票を自ら党内で差配できたのか、国民(市民)の前に解明すべき論点は多数ある。健全な政治は、健全な批判勢力によってこそ担保される。

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