裁かれるサイコパスの行動

アメリカで連邦議会襲撃事件に関する6回目の公聴会が開催された。トランプ前大統領の確信犯的行動が次々と明らかになっているが、米共和党はいまだトランプ人気の前にひれ伏し、何もいえない空気が蔓延しているようだ。結局のところ、「真実」が勝つのか、「願望」にすぎないものが勝つのか。民主主義の弱点を直撃する事態にみえる。すでに何度かこの欄で指摘しているが、トランプ前大統領は「典型的」なサイコパスだ。専門の犯罪心理学者などが専門のツールで診断チェックすれば、ほぼ満点に近い高得点をマークすることは間違いない。虚言癖、思ったままの行動、人の心理を見抜く巧みな感性…などほぼすべての項目に該当する。本来、そんな人間をリーダーに抱えるには社会的なリスクを伴う。政治がもっとも警戒しなければならないものが「ウソ」であり、真実がまかりとおる風土にしないとすべての人間が影響を受ける世界だ。この点、日本の2代前の元首相も同じだ。話を戻すと、トランプ前大統領がいまも優勢を保っていられるのは、同人をきちんとサイコパス(=良心の呵責をもたいない異常人格者)と認定し、広く主張しようとしないアメリカ心理学会や精神医学会の研究者らの「怠慢」の賜物と感じられてならない。

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