保守本流メディアから見放される門田隆将

門田隆将こと門脇護は保守言論界の中で一定の地位を占めているように見えるかもしれないが、実際は、保守本流メディアからは相手にされなくなっている。この場合の保守本流は自民党政治内で使う保守本流ではなく、保守メディア界の主流といった意味合いだ。現在、右派論壇月刊誌と呼ばれるものは大きく3つあり、産経が出す「正論」、花田紀凱の「Hanada」さらに「WiLL」の3誌だ。このうち「正論」は新聞社系列なので、やはり最もファクト重視の傾向が強い。門田隆将はそれまで毎月のようにこの雑誌に投稿していたが、2020年9月号を最後に登場しなくなった。私が推測するに2020年11月に行われた米大統領選における門田の行動に、産経側が危機感を覚えたからと見ている。門田はトランプが発する明らかなデマに簡単に乗せられ踊ったからだ。さらに産経本紙で2014年10月から同人がもっていた連載「新聞に喝!」も2021年3月に突然打ち切られた。翌月には小生の『疑惑の作家 門田隆将と門脇護』(論創社)が発刊されたが、当然打ち切られる前には印刷所において校正用紙が出ていた。その校正そのものを入手したというよりも、どのような本が出るか産経側が先に情報をキャッチした可能性はある。それらは推測の域を出ないが、そうしたタイミングで連載が打ち切られたことは事実だ。すでに産経メディアから、同人は相手にされなくなっているように見える。

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