日本と中国の誤った道

中国のゼロコロナ政策の弊害が一層顕著になっている。北京でも学生らが反対の声を上げ始め、上海では住民の脱出の報道が相次いだ。それでもゼロコロナをやめないのは、共産主義国の優位性を喧伝した中国共産党が秋の党大会を前に後に引けなくなったからといわれている。本日付の朝日記事では、「党主席の復活」を取りざたしていた。過去の毛沢東主席の独裁政治の結果、文化大革命という間違った道を進んだことを教訓とし、「党主席」を廃止した過去があるが、これを復活させようという動きだ。過去に大きな犠牲と失敗を招いた「教訓」を捨て去り、間違った道に再び戻ろうとしているようだ。日本も同じような傾向がある。かつての大日本帝国の大失敗の教訓を投げ捨て、昔に戻ろうという勢力の復権だ。安倍晋三という「元首相」が先導する姿は、中国の最高指導者の過去の教訓を顧みようとしない姿勢とよく似ている。日本と中国。過去に自分の国で起こした「大失敗」を繰り返す道をいくのか、教訓を教訓として生かせるか。おのおのの社会の「賢さ」が問われる。

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